横浜市鶴見区の宮治歯科医院、院長宮治俊朗です。
普段、自覚症状もなく、忙しく時間に追われて生活をしていると、歯のことは優先順位でかなり低くなっていると思います。
特に40代で長い間歯医者に行っていないという人もかなりの数おられ、痛みなどの自覚症状が出て歯医者さんに行くと、歯周病が悪化した状態で発見されるということがあります。
そうなってしまうと、抜歯しなくてはいけないケースも出てきます。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(2016年)によれば、40代前半の人で31.1%、40代後半の人で41.1%の人が歯を失っています。
また、2018年に行われた公益財団法人8020推進財団の全国抜歯原因調査結果では、歯を抜いた原因で最も多かったのは歯周病(37.1%)ということもわかっています。
歯を失うということは、噛み合わせのバランスが崩れることにもつながり、残っている歯にも悪い影響が出てくることがあり、なし崩し的にお口の健康が崩れていくことになります。
そうならないためには、とにかく悪化する前の適切なケアや治療を含め、正しい知識と正しい予防方法を身につけるために、今のお口の中の状況をしっかりと把握しましょう。そのためには検診を受けることも大事です。
お口の中の状況は常に変わっているので、今大丈夫だから数ヶ月後、数年後も大丈夫だとは限りません。歳を取っても自分の歯で食事をするためには、40代からのケアがとても大切になってきますよ。