横浜市鶴見区の宮治歯科医院、院長宮治俊朗です。
前回、口臭にはどんな種類があるかや、口臭の原因についてお伝えいたしました。
今回は、その中でも病的口臭の原因でもある歯周病との関係性や、ケアの方法をお伝えいたします。
歯周病になると歯肉の組織が破壊され、出血したり膿が出たりします。そして、歯周病菌が破壊された組織や血球成分などのタンパク質を分解して、口臭の原因となる物質(揮発性の硫黄化合物)を発生させます。
これが口臭の原因となります。
これらのことを防ぐためには、やはりお口の中を清潔に保つ必要があり、お口の中を清潔に保つには、自分でできるセルフケアと、専門家によるプロフェッショナルケアがあります。
セルフケアとしては、
- 歯ブラシや歯間清掃器具を使ってすみずみまでていねいに磨く
- 舌ブラシなどで舌苔(ぜったい)を除去する
- 義歯の清掃をする
- 鏡で口の中を見て異常がないか観察する
- 十分な睡眠とバランスのよい食生活で規則正しい生活を送る
- 気持ちにゆとりを持って、リラックスした状態で毎日を過ごす
- 口臭のセルフチェックを行う
などがあり、
プロフェッショナルケアとしては、
- 定期的に歯科健診を受ける
- 口腔内の状態に合った適切な口腔清掃の指導を受ける
- 専門的歯面清掃や歯石除去をしてもらう
- 歯周病やむし歯は早め治療を受ける
などがあります。
また、口臭発生の大きな原因のひとつに、舌苔(ぜったい)があります。
舌苔(ぜったい)とは、舌に着いた白色や淡黄色の苔のようなもので、死んだ細菌や新陳代謝ではがれた粘膜上皮の細胞、血球成分、食物残渣などからできています。うがいをするだけでは舌苔(ぜったい)を取り除くことはできません。清掃のポイントは、起床直後に舌ブラシや軟らかい歯ブラシで磨くことです。
口臭はとてもデリケートな問題なので、人から言われる前にケアしたいですね。