横浜市鶴見区の宮治歯科医院、院長宮治俊朗です。
年齢が高くなって、心身の生活の変化により食への関心が薄れ、食生活が単調になったり、食事の量や回数が減ってくると、健康な体を維持し、日常生活を送るための必要な栄養が取れていない状態が出てきます。
この状態を低栄養と言います。
特に不足しがちなのが、カロリーとタンパク質です。それ以外にも鉄や亜鉛、ビタミンAやDなどの脂溶性ビタミンも不足しがちになります。
低栄養の状態が続くと、筋力や筋肉量が減少した「サルコペニア」という状態になります。
サルコペニアとは、食べにくいものを避けることで栄養バランスが崩れ、筋肉量が減少することで、それが進行すると「ロコモティブ・シンドローム(立ったり歩いたりする機能が低下した状態)」へとつながります。
そうして、活動量が減少するとますます食欲が低下し、低栄養が進むという悪循環に陥ります。その結果、自力での生活が困難になり、要介護状態につながることも出てきます。
もちろん、食べ過ぎは生活習慣病につながるので、食べ過ぎにも注意が必要ですが、取らなければいけない栄養はしっかり取ることが大切です。
日々の食事をしっかりと取れるコンディションは、高齢になってからの健康維持に欠かせない環境です。